都立・公立中高一貫校を目指す親子へ。今日は、気象庁と国土交通省が進める「新たな防災気象情報(ぼうさいきしょうじょうほう)」を題材に、適性検査で問われる資料読み取り、条件整理、作文の考える力につなげます。
目次
今日のニュース:防災気象情報が5段階で分かりやすく
気象庁は、2026年5月29日(金)から新たな防災気象情報の運用を始めると発表しています。運用開始の前日である5月28日(木)13時ごろから、情報発表システムの切り替え作業が行われ、新しい形式の情報が順次発表される予定です。
新しい情報では、情報名に警戒レベル(けいかいレベル)の数字を付けて発表します。これにより、市町村が出す避難情報(ひなんじょうほう)や、住民がとるべき行動との関係が分かりやすくなることがねらいです。

小学生向けにいうと、何が変わる?
これまでの「大雨警報」「土砂災害警戒情報」などは、名前だけでは危険の大きさや、次に何をすればよいかが分かりにくい場面がありました。新しい仕組みでは、河川氾濫(かせんはんらん)、大雨、土砂災害(どしゃさいがい)、高潮(たかしお)などの情報に、警戒レベルの数字が付くようになります。
たとえば、レベル4は「危険な場所から全員避難」が大切な段階です。レベル3では、高齢者など避難に時間がかかる人が早めに動くことが大切になります。小学生にとっては、「数字を見て、行動のめやすを考える」練習になります。


なぜ適性検査につながるの?
適性検査では、ニュースの言葉を暗記するだけではなく、資料を読んで判断する力が問われます。防災情報は、表、地図、地域の条件、時間の変化を組み合わせて考える題材です。
同じ市区町村に住んでいても、川沿い、低い土地、崖の近く、マンションの上層階など、危険の種類は異なります。だからこそ、「自分の場所ならどうするか」を考える必要があります。これは、都立・公立中高一貫校の適性検査でよく問われる、条件整理と理由説明の練習になります。

ミニ問題:レベル4が出たらどうする?
問題:あなたの家の近くに川があります。大雨が続き、河川氾濫に関するレベル4の危険警報(きけんけいほう)が出ました。あなたは、どの情報を確認し、どのように行動しますか。理由もふくめて書きましょう。
考えるヒント
まず、レベルの数字が何を意味するかを確認します。次に、自分の家や通学路が川や崖から近いか、低い土地にあるかを考えます。最後に、避難場所、避難経路、移動する時間、夜や停電の場合の行動を組み合わせます。


答え方の例
私は、まずキキクルや川の水位情報を確認します。家が川の近くにある場合は、レベル4を待たずに早めに避難することも考えます。理由は、雨が強くなってから移動すると、道路が冠水(かんすい)したり、暗くて足元が見えにくくなったりして危険だからです。
このように、「情報」「場所の条件」「行動」「理由」の順に書くと、作文としてまとまりやすくなります。適性検査の時事問題では、正解を一つに決めるよりも、資料を根拠にして自分の考えを説明することが大切です。

おかわり豆知識:5月は水防月間
5月は水防月間(すいぼうげっかん)です。大雨の季節に入る前に、地域の水害への備えを見直す時期と考えることができます。親子でハザードマップを見て、家から避難先までの道、大雨の時に通らない道、スマホが使えない時の集合場所を確認しておくと、ニュースが実生活につながります。

親子で話す問い
レベル4の危険警報が出たとき、あなたの家では「家にいる」「近くの高い建物へ行く」「指定避難所へ行く」のうち、どれが安全そうですか。家の場所、時間、天気、家族の人数を条件にして話してみましょう。
まとめ
新たな防災気象情報は、警戒レベルの数字を付けることで、危険度と行動を結びつけやすくする仕組みです。都立・公立中高一貫校の適性検査対策としては、表や地図を読み取り、自分の地域の条件に合わせて判断し、理由を作文する練習に向いています。
参考・出典
- 気象庁「5月29日(金)から、新たな防災気象情報の運用を開始します」2026年4月14日
- 気象庁「新たな防災気象情報の発表基準等を公表します」2026年4月30日
- 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年~)」


