小学生・中学生・高校生、そして日々のニュースをやさしく深掘りしたい大人に向けて、直近のニュースを「考える力」につなげる時事問題対策です。
今回取り上げるのは、海ごみゼロウィーク2026です。環境省と日本財団は、2026年5月30日から6月8日を中心に、全国で海や街のごみを減らす清掃キャンペーンを行います。5月30日の「ごみゼロの日」、6月5日の「環境の日」、6月8日の「世界海洋デー」を含む期間に合わせて、海洋ごみ(かいようごみ)について考えるきっかけをつくる取り組みです。
「海ごみ」と聞くと、海岸に落ちているごみだけを思い浮かべるかもしれません。しかし、実は街で出たごみが、雨や風で側溝(そっこう)に入り、川を通って海へ流れていくことがあります。つまり、海から遠い場所に住んでいても、私たちの行動は海とつながっています。

小学生向けにいうと、どんなニュース?
小学生向けにいうと、今回のニュースは「街のごみを減らすことが、海を守ることにつながる」という話です。たとえば、道に落ちたペットボトル、ビニール袋、お菓子の袋などは、その場に残るだけではありません。雨で流されたり、風で飛ばされたりすると、道路わきの排水口や側溝に入ることがあります。
そこから水路、川、海へと移動していけば、街のごみが海のごみになってしまいます。海に流れたプラスチックごみは、魚や鳥などの生き物に影響することがあります。また、海岸の景色や観光、漁業にも関係します。

なぜ時事問題につながるの?
時事問題では、ニュースをただ覚えるだけではなく、原因・影響・対策を整理する力が大切です。海ごみの問題なら、「なぜごみが海に流れるのか」「誰や何に影響があるのか」「どうすれば減らせるのか」を考えることになります。
これは、都立・公立中高一貫校の適性検査や、社会科の記述問題にもつながる考え方です。グラフや地図、写真、説明文を読んで、自分の言葉で意見をまとめる練習にもなります。
- 資料を読み取る力:地図や写真から、ごみが流れる場所を考える
- 原因を整理する力:ポイ捨て、風、雨、側溝、川のつながりを考える
- 対策を考える力:家庭、学校、地域でできる工夫を考える
- 作文にまとめる力:自分の考えを理由と一緒に書く

親子で考えたいミニ問題
ここで、今日のニュースをもとにしたミニ問題です。
海に流れるごみを減らすために、学校や家の近くでできる工夫を2つ考えましょう。理由も一緒に書きましょう。
ポイントは、「ごみを拾う」だけで終わらせないことです。ごみが出る前に減らす方法、ごみが流れこむ前に止める方法、続けやすい仕組みにする方法まで考えると、答案に深みが出ます。

考えるヒント
考えを整理するときは、次の3つに分けると書きやすくなります。
- ごみを出さない:マイボトルを使う、必要以上に包装をもらわない
- 流れこむ前に止める:側溝にごみを入れない、学校や地域で清掃する
- 続ける仕組みを作る:ごみ箱の場所を見直す、清掃活動を行事にする
時事問題では、身近な行動を社会の仕組みにつなげて考えることが大切です。「自分だけが気をつける」から一歩進めて、「多くの人が続けやすくするにはどうするか」まで考えられると、説得力のある意見になります。

答え方の例
工夫1:学校でマイボトルを使う日を増やす。
理由:使い捨てのペットボトルやカップを減らせれば、捨てられるごみの量を少なくできるからです。
工夫2:通学路や公園の近くで、地域の清掃活動を続ける。
理由:側溝や水路に入る前にごみを集めることで、川や海へ流れるごみを減らせるからです。
このように、対策を書くときは「何をするか」と「なぜ効果があるのか」をセットにすると、読み手に伝わりやすくなります。
おかわり豆知識:環境に関係する日
海ごみゼロウィークには、環境に関係する日がいくつも含まれています。
- 5月30日:ごみゼロの日
- 6月5日:環境の日
- 6月8日:世界海洋デー
日付をきっかけにニュースを見ると、「なぜこの時期に取り上げられているのか」も考えやすくなります。これは、時事問題を理解するうえでとても大切な視点です。

まとめ
海ごみゼロウィーク2026のニュースは、環境問題を遠い話ではなく、街や学校、家の近くの行動と結びつけて考えるきっかけになります。
時事問題では、ニュースを覚えるだけでなく、原因、影響、対策を整理し、自分の言葉で説明する力が求められます。今日のニュースをきっかけに、海に流れるごみを減らすために自分たちができる工夫を、ぜひ考えてみてください。



